[top]

 

浅原才市

古今東西の名言

妙好人 【浄土の風だより】
 


わたしゃ浄土を先に見て
娑婆で申す南無阿弥陀仏
 


 

慚愧には歓喜のよろこびあり
歓喜には慚愧のあやまりあり
これが南無阿弥陀仏なり
これが才市がよろこび
 


 

死ぬること まよいなり
死なんは 浄土なり
これが楽しみ
なむあみだぶつ
 


 

法は苦が楽しみ それが苦なしの なむあみだぶつ
それは さいちは 邪見ではないか
そうそう
お前らが聞くのは その通り
お前らには何を言うても わからん
お前らは理屈でつめておるから わからん
そりゃわからんはずよ
自力で他力を聞いておるから わからんはずよ
 


 

海には 水ばかり
水をうけもつ底あり
さいちには 悪ばかり
悪をうけもつ阿弥陀あり
うれしや
なむあみだぶつ なむあみだぶつ
 


 

死ぬる寿命をもろたがうれし
今参るなむあみだぶつ
 


 

臨終まつことなし今が臨終
なむあみだぶつ
よるのたのしみ
 


 

肚[はら]を立てんな
肚を立てれば 親を泣かする
それでは法が弘まらん
 


 

道理 理屈で聞くじゃない
味にとられて 味を聞くこと
南無阿弥陀仏
 


 

晴れたこころに安心するは
自力 疑い 悪虫よ
 


 

生きているうち阿弥陀の子ども
衆生済度は生きてする
 


 

死ぬるは浮世のきまりなり
死なぬは浄土のきまりなり
これが楽しみ南無阿弥陀仏
 


 

ちがうことは言うじゃない
このままとはちがいます
言葉はよいが胸に自力の根がのこる
はやくご縁にあいなさい
 


 

才市 極楽どこにある
こころにみちて 身にみちて
南無阿弥陀仏が わしが極楽
 


 

地獄には死んでから落ちるじゃない
いま落ちる あさまし あさまし
慚愧 歓喜の南無阿弥陀仏
 


 

世界虚空が
みなほとけ
わしもそのなか
南無阿弥陀仏
 


 

あさましと念仏は
おない年の南無阿弥陀仏
 


 

悪に固まるわたくしが
悪をも見ずに 法をよろこぶ
親のおかげで機をとられ
ご恩うれしや 南無阿弥陀仏
 


 

この娑婆世界から極楽に
生まれる早道は ほかにない
やっぱりこの娑婆世界なり
娑婆の世界も南無阿弥陀仏
極楽の世界も南無阿弥陀仏
ありがたいな ありがたいな
才市がこの目が境
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

 

 


[index]      [top]
浄土の風だより(浄土真宗本願寺派 浄風山吹上寺サイト)